【鯉沼's Special・vol-9】(12月16日発信)




<ザ・シナジー・ライブ2003>

寒いですね〜。
今年は暖冬だと言われていたのに、どうなっているんでしょう
か。The SynergyLive2003広報担当のタクオです。

先日、友人から聞かされて、なるほどね〜と思った話がありま
す。昔は、天気予報だったのに、いつ頃からか、気象情報とい
う言い方に変わってきましたね。
予報はハズレると困りますが、天気の最新情報ということであ
れば、刻々と変化する現実を伝えるのですから、誰からも文句
は言われない、ということになるわけです。
いったい、いつから予報から情報に変わったのかが、興味深い
ですね。

さて、鯉沼ミュージックのウェブ・サイトには、
今回来日する唯一のボーカル・ユニット、マリア・ジョアン&
マリオ・ラジーニャの略歴がアップしましたので、お読み下さ
い。
http://www.koinumamusic.com/concert/synergy/artist/maria.html

ピアノ・トリオに混じって来日するこのユニットが、ひょっと
すると台風の目になる予感がします。
ポルトガルでは、今や大人気だそうです。

マリア・ジョアンを一言で表すとポルトガルの矢野顕子と言っ
たらいいでしょう。
3オクターブの声を駆使した変幻自在なミラクル・ボイスは、
古くはブロッサム・ディアリー、最近ではリサ・エクダール。
ポップスで言えばリッキー・リー・ジョーンズ的キュートな声
の持ち主でありながら、そのボーカル表現の巧みさには、ちょ
っと驚かされます。
要チェック・アーティストです。

今回もメールを頂きましたので、ご紹介させていただきます。



Subject:シナジーライブ、今から楽しみです。

毎週メール配信で、シナジーライブのことを読むのが、楽しみ
です。やはり鯉沼さん、目のつけどころがちがいますね。
僕もジャズ歴は長いほうなのですが、
今回招聘していただくアーティストは聴いたことの無いアーテ
ィストたちばかりなので、すごく興味があります。
ヨーロッパのジャズメンではヨアヒム・キュ−ンやミシャ・メ
ンゲルベルグをよく聴いてます。
これを機会に日本人の有能なアーティストもプロモートしてい
ただきたいです。
個人的には田中信正や音川英二をもっとジャズの世界に広めて
もらいたいです。
あとアンソニーブラクストンの招聘をお願いしたい。
僕の一番聴いてみたいアーティストなので、
鯉沼さんなら、確実な意味のあるライブにしてもらえると、信
じております。
なにはともあれ、シナジーライブ、楽しみにしております。
では。
                        hideaki



わあ〜、また今回も懐かしい名前が並びましたね。
ヨアヒム・キュ−ンとかミシャ・メンゲルベルグ。
ヨーロピアン・ジャズのビッグ・ネームですね、彼らは。

鯉沼社長がThe Synergy Live2003に招聘する演奏者たちを選ん
だ基準は、
1)独自の個性を持ち、2)楽器をしっかり鳴らせる、3)前途有望
な、日本では無名の演奏者。
と言うことです。
これは、興業ビジネス的観点から見ると、まるで三重苦のヘレ
ン・ケラーのようなもの。
しかし、彼らが日本でほとんど無名なのは、
日本の音楽ジャーナリズムの偏りのためではないでしょうか。

この機会に、多くの音楽ファンの方たちが、
大きく目を開けて、耳をダンボのようにして、まっさらな気持
ちで、今のヨーロッパの新しい音世界を満喫していただくこと
を願ってやみません。

みなさまからのご質問や、ご意見、ご感想など、お待ちしてお
りますので、どんどんお寄せ下さい。
宛先はここです。
mailto:magazine@koinumamusic.com

では、次号でまたお会いしましょう。
The Synergy Live2003のお知らせは、タクオでした。


<ビル・フリゼール>

 街はクリスマス・ムードいっぱい、と同時にますます年の瀬
を感じる今日この頃。
こんな時期を海のむこうのビル・フリゼールはいかにすごして
いるのでしょうか。
 2002年の秋冬のライヴ/ツアーは一段落したようなフリゼー
ル、その活動を振り返ってみると、彼はいくつもの編成でライ
ヴ/ツアーを行なったようです。地元シアトルや米国内では、

グレッグ・リーズとのデュオや一昨年に来日した時と同じトニ
ー・シアー (b)、ケニー・ウォールスン (ds) とのトリオ、あ
るいはシアー、ウォールスンにロン・マイルス (trumpet)、ジ
ェニー・シャインマン (violin) を加えたクインテットでのラ
イヴ。それに同クインテットにシディキ・カマラ (perc) 加え
たニュー・セクステットでのヨーロッパ・ツアーなど。そして

年明け最初のライヴ・パフォーマンスは1月11日、サンフラン
シスコのMOMAにおいてビル・フリゼールズ 858カルテットで演
奏、そして1月25日にはコネチカット州ミドルタウンにある大
学にてビル・フリゼール・トリオで演奏することになっている
ようです。
 で、注目なのがビル・フリゼールズ 858 カルテット (Bill 
Frisell's 858Quartet) のプロジェクトで、ドイツ人画家 (Ge
rhard Richter) の絵画にインスパイアされて書いた音楽を、
フリゼール、ジェニー・シャインマン (violn)、エイヴィン
・カン(viola)、そしてかつてフリゼール・バンドの仲間だっ
たハンク・ロバーツ(cello) とのストリングス・カルテットで
演奏するというもの。この音楽はすでにレコーディングされ、
やはり絵画にインスパイアされ書かれた何人もの執筆家による
エッセイや詩と共にリヒターの特別仕様の本に収録され、この
秋に刊行されたようです。来年2月、ニューヨークのMOMAに始
まって半年ほど、リヒターの絵画が展米主都市で行なわれるこ
とを思うと、その間にまた米国でのフリゼールへの感心は高ま
るのではないかと思われます。ちなみに音楽を含む同本のプロ
ジェクトのプロデューサーはデイヴィッド・ブレスキン。ヴァ
ーノン・リードとのデュオによる "Smash &Scatteration" (86
年) とロナルド・シャノン・ジャクソン、メルヴィン・ギブス
とのトリオによる "Power Tools/Strange Meeting" (87年)、
フリゼールの2枚のコ・リーダー・アルバムを手掛けていたプ
ロデューサーです。
 
 そんなビル・フリゼールズ 858 カルテットに優るとも劣ら
ない特別なプロジェクトが、来日するジ・インターコンチネン
タルズです。それぞれの活動を持ち活動拠点
も異なるメンバーが集まって実現したニュー・アルバム(来年
3月発売予定)を携え、一人違わぬレコーディング・メンバー
でやってくるのですから。このメンバーでは2002年の秋冬もラ
イヴは行なわれていません。今後海外でも行なわれるかどうか…。
みなさん、ぜひこの貴重なライヴ・パフォーマンスの目撃者に
なりましょう。ジ・インターコンチネンタルズの来日公演は20
03年5月1日 (木)、サントリーホール 大ホールです。

次号は12月24日配信予定です。