【鯉沼's Special・vol-8】(12月09日発信)



<ザ・シナジー・ライブ2003>
このところヨーロッパからいくつものジャズ・グループが来日
していますね。
ぼくが11月末の1週間で見たのは、ウイレム・ブロイカー・
コレクティフ、ジャン・フィリップ・ヴィレ・トリオ、ヨス・
ファン・ビースト・トリオ、ウラジミール・シャフラノフ・ト
リオ、ラーシュ・ヤンソン・トリオ。
これだけヨーロッパのグループが見られるというのも珍しい。

風は明らかにヨーロッパから吹いているんですね。
その風がピークに達して、台風の目となるのがThe Synergy Li
ve2003です。

本日、鯉沼ミュージックのウェブ・サイトには、フィンランド
の人気グループ、トリオ・トイケットの略歴をアップしました
ので、お読み下さい。
http://www.koinumamusic.com/concert/synergy/artist/toykeat.html

トイケットがアメリカのスタンダード・ナンバーを演奏したア
ルバムが、2003年の4月頃には、ユニヴァーサルレコードから
発売される予定、だとのこと。

さて、今回もお便りメールのご紹介。



Subject:初めまして

私は本来、人の声が大好きで、
コンサートと言えば、オペラアリア、歌曲、ジャズボーカル、
ゴスペルコーラス等などを楽しんでいます。
でもこの情報を知って、これからは鯉沼さんのお薦めの
コンサートに行ってみようと思います。
私の音楽開眼です。
よろしく。

                      HAMAHIRO



世界中にはまだまだまだ私たちが触れたことのない色んな音楽
がありますからね。
ジャンルに拘って耳を傾けないのは勿体ないものね。
HAMAHIROさんも、ぜひ、この機会にインストルメンタルに開眼
していただければ幸いです。

お次のメールです。



Subject: シナジーライブ2003

初めまして
シナジーライブの計画を最初に聞いたときに、
即座にメールで「エンリコ・ピエラヌンツィとハイン・ヴァン
・デ・ガインのコンビをお願いします」と懇願してしまいまし
たが、無名の若手に焦点を当てるという話をうかがってあっさ
り諦めました。
しかし、それでもジャン・ミッシェル・ピルクが含まれている
のを見て感激しました。
心より楽しみにしています。

ところでLive Under the Skyというのは鯉沼さんのところでず
っと手掛けていたのですね。
恥ずかしながら最近知りました。
Return To Foreverやあの大雨のVSOPも今となっては記憶の中
の夢のひとコマになってしまいました。
もっともスタンドでVSOPを聞いていた私は全身ずぶ濡れになっ
て、実際は落ち着いて音楽を楽しめる状況ではなかったのです
が、あの時空を共有できたこと自体が今となっては幸運だった
と痛感しています。
まだデビュー間もないウィントン・マルサリスを含むVSOPやサ
ンタナとの競演も、サンタナが大ブレイクしてしまった今とな
っては貴重なコンサートでした。
あらためて鯉沼さんの偉大さに感服いたします。今後も素晴ら
しいコンサートを演出しつづけてください。

                    キースじゃネット



サンキューでした、キースじゃネットさん。
エンリコ・ピエラヌンツィいいね〜。
ちょっと今回の企画からすると、彼は大御所すぎるということ
で、人選から外れました。
ところで、キースじゃネットさんは、かなりのヨーロッパ・ジ
ャズ通ですね。今回の来日メンバーも、けっこうばりばりのメ
ンツがそろいましたから、ぜひ楽しみにお待ち下さい。

みなさまからのご質問やご意見メールをお待ちしております。

どんどんお寄せ下さい。
宛先はここです。
magazine@koinumamusic.com
では、次号でまたお会いしましょう。
The Synergy Live2003のお知らせは、タクオでした。

<ビル・フリゼール>
 ビル・フリゼールの3月米国発売予定の新作はまさにインタ
ーコンチネンタルズ、いや想像以上にインターコンチネンタル
ズ! ついに耳にしたその音は、思い描いていたよりも遥かに
繊細でやさしく奥行きのある、豊かなテクスチャーのサウンド
でした。
 もう何年にも渡り、ジャズにとらわれることなく、自身の中
にあったブルース、カントリー、フォークといったアメリカン
・ルーツ・ミュージックの肌合いを出した素朴で温かい音楽を
描出してきたフリゼール。そんな彼の音楽性と、ブラジル、ア
フリカ、中東やバルカンの音楽など、彼が出会ったミュージシ
ャンたちの様々なルーツや音楽性が混ざりあい織り上げられた
曲ばかり。たとえばブラジルのジルベルト・ジルのカヴァー
<Procissao (巡礼)>は、オリジナルのポルトガル語の歌の後
、中東の響きを伝えるヴォーカルを挟んでまたポルトガル語に
…といったふう。どの曲からも聴いたそばから口ずさめるよう
なメロディ/テーマが繰り返し響き出し、フリゼールをはじめ
各ミュージシャンの演奏はシンプルに思えます。が、重なりあ
ったり微妙にずれたり呼応しあうなどしながらふくよかにメロ
ディを浮き彫りにしていく、実のところ複雑にしてでも耳にや
さしい弦楽器の絡みよう、そして軽やかに鳴るパーカッション
のリズム…。そんなアンサンブルの妙で魅了し潤わせ、聴き手
をゆったりとこれまで行ったことのないところへと連れて行っ
てくれる、穏やかでイマジネイティヴな音楽です。
 ビル・フリゼール (electric & acoustic guitars, loop, b
ass)、シディキ・カマラ (calabash, djembe, congas, percus
sion, vocals)、ヴィニシウス・カントゥアリア (electric &
acoustic guitars, vocals, drums, percussion)、フリストス
・ゴヴェタス (udo, bouzouki, vocals)、グレッグ・リーズ (
slide guitars, pedalsteel)、ジェニー・シャインマン (viol
in) ――以上のレコーディング・メンバーによる、新作を携え
た来日公演。6人の、というより5人の奏でる弦楽器と3人の
パーカッションと3人のヴォーカルがライヴでどのようにサウ
ンドを織り成すか、その様子を豊かな音響空間で目の当たりに
するのは、耳・感性に計り知れない刺激になる、
特別な体験となるでしょう。
 ビル・フリゼール&ジ・インターコンチネンタルズのコンサ
ートは2003年5月1日(木)、サントリーホール (大ホール) に
て。チケットは絶賛発売中です。

次号は12月16日配信予定です。