【鯉沼's Special・vol-32】(06月20日発信)


<ザ・シナジー・ライブ2003 18日レポート>

初日の幕が開いたら、毎日メルマガを書くように、と、
鯉沼シャチョーから突発的・強制的・業務伝達がありましたの
で、それに従うしかない奴隷の日々でございます。
みなさま、The Synergy Live2003にいらっしゃいました?

さて、The Synergy Live2003の二日目。
ファースト・セットはベルギーの才媛ナタリー・ロリエ、
セカンド・セットはフィンランドからトリオ・トウケアット。

17日に出演したマリア&マリオのユニットも多国籍軍団でし
たが、ロリエ・トリオも、ベルギー人はナタリー・ロリエだけ
で、ベースはイタリア人、ドラムはオランダ人。
ついでにマネジャーはフランス人。
と言うことで思いっきり多国籍軍団でした。
ちなみに、日常会話はフランス語。

さて、本日のトップ・バッターのナタリー・ロリエ・トリオ。
才媛ナタリーの指がとても長くて美しいのには
驚きました。
その、細くて長い指から紡ぎだされる多彩なハーモニーが
ナタリーの演奏にインテリジェンスを加えています。
繊細でいながらダイナミックなナタリーの演奏は、
いかにもヨーロッパ育ちのジャズといった気品が感じられる優
雅さを備えたものでした。

続くトリオ・トウケアット。
17日出演したE.S.T.や第一部のロリエ・トリオには、
キース・ジャレットのスタンダード・トリオの影響や
ヨーローッパ近代や現代音楽の色合いが強かったのですが、
トウケアットの演奏は、
まるでクラシックのロマン派の大家の演奏を聞いているような
スケールの大きさがあります。

ピアニストのイーロ・ランタナの太くて短い指は、
恐るべきスピードと正確さで鍵盤上を疾走し、
自在にコントロールするペダル・テクニックも見事で、
ピアニッシモからフォルテッシモまで、
万華鏡のように音色も音量も変化する絢爛豪華で、ダイナミッ
ク、スリリングな演奏の連続でした。

イーロのサービス精神たっぷりなトークも楽しくて、
メンバー紹介では、スタインウェイのピアノを紹介することも
忘れません。
イーロの演奏に聞き惚れている間に、あっという間に過ぎ去っ
た1時間でした。

トウケアットは練習熱心で、イーロは公演前日と当日に2時間
ずつ練習してましたし、
ベースは公演当日朝10時前から2時頃まで練習し、
サウンド・チェックもしっかりやって、
本番前にもまたまた練習をする念の入れようです。
公演前日はホテルの部屋でも練習していたみたいですし。
ドラムも本番前に自分の膝を使って練習してました。
何とも見上げた連中です。

ナタリーやトウケアットのメンバーは、初日のマリアやESTの
ステージを見に来て、
ホールの響きなどをチェックしていました。
出演者全員、とても力が入っているようですね。
他のグループに対するライバル意識や意気込も凄く、
まさにシナジー効果が充分に現れた楽屋裏でした。

終演後のトウケアットのサイン会も大いに盛り上がりました。
基本的には、第2部に出演のアーティストはサイン会をやる予
定になっています。
21日のピルクと22日のアントニオのサイン会も予定されています。
当日券は、まだございますので、
ぜひ、The Synergy Live2003にご来場下さい。

曲目表:
ナタリー・ロリエ・トリオ
1) Recuring Dreams
2) The last thoughts of the day
3) Dinner with Ornette and Thelonious
4) Silent Spring
5) Continuum
All songs written by Nathalie Loriers

トリオ・トウケアット
1) Dedication (Stu Goldberg)
2) Karate (Iiro Rantala)
3) Heartfilms (Iiro Rantala)
4) Celia (Bud Powell)
5) Waltz for Michel Petrucciani (Iiro Rantala)
6) Etude (Iiro Rantala)

The Synergy Live2003に対するみなさまからのご質問、
ご意見、ご感想など、お待ちしておりますので、どんどんお寄
せ下さい。
宛先はここです。
magazine@koinumamusic.com
では、次号もまたお会いしましょう。
The Synergy Live2003のご案内はタクオでした。